ピック病




「ピック病」とは、ものごとを覚える意欲がなくなるため、一見記憶力が悪くなったように感じられ、痴呆(認知症)(ちほう[にんちしょう])と類似した症状を示す病気です。


大きな人格の変化を特徴とし、それまで穏やかだった人が、家庭や勤め先で無分別な行動を起こしたり、平気で他人に迷惑をかけるようになり、周囲の人を混乱させ驚かせます。

注意力が散漫になり、他人の質問や話に真面目に耳を傾けなくなることから、記憶力(きおくりょく)、見当識(けんとうしき)の障害を疑われます。
しかし、実際には、それらの能力はほとんど侵されていません。

見当識障害とは、自分が置かれている場所・時間・環境を把握する認識能力を「見当識」といい、その能力が障害されることを「見当識障害」といいます。
脳の損傷などが起こると、こうした認知能力が起こることがあります。

アルツハイマー型痴呆(認知症)では、大脳の委縮(いしゅく)や神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)の変化が見られます。
一方、ピック病には、側頭葉(そくとうよう)の委縮、脳室(のうしつ)の拡大といった、脳に特有の異常がみられます。
そのため、独立した遺伝が関係する病気と考えられているのです。

こうした病の原因をこうした生物学的研究から突き止めようとする動きが最近活発になりつつあります。
残念ながら、まだ本格的な解明にはいたっていませんが、罹患者数が増加し、事態が深刻化する現在にあって、期待が寄せられています。

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