脳の委縮




アルツハイマー型痴呆(認知症)(あるつはいまーがた(ちほう[にんちしょう]))では、大脳の委縮(いしゅく)や神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)の変化がみられます。

脳の縮小は、正常老人の約10パーセント減少で、特に前頭葉(ぜんとうよう)、側頭(そくとう)、頭頂葉(とうちょうよう)の減少が著しいと言われています。
また、脳室(のうしつ)の拡大、神経細胞の脱落と委縮、アルツハイマー神経原線維(あるつはいまーがたしんけいげんせんい)の変化、老人斑(ろうじんはん)などが見られます。

老人斑とはなにか?

老人斑というのは、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したものをそう呼びます。
特に、アルツハイマー型痴呆(認知症)の大脳皮質に多く見られ、第21番目の染色体にある遺伝子の異常によって生じることが推測されています。

アルツハイマー型痴呆(認知症)では、老人斑や神経原線維変化などの生化学的研究から、生物学的に原因を突き止めようという動きがあります。
いろいろな研究がおこなわれつつありますが、現時点では本格的な原因の究明にはいたっていません。

アルツハイマー型痴呆(認知症)には、決めてとなる治療法はありません。
症状が進むと、歩行困難や失禁(しっきん)などの神経系の変化くる異常がみられ、そしてさらに症状が進むと、寝たきりになってしまいます。

末期は完全な痴呆状態となり、てんかんの発作などを起こす危険さえあるのです。
ふつう発病から5〜10年で死にいたります。




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