脳外傷




事故などで頭部に外から大きな力が加わることによって、脳の組織が障害された状態を「脳外傷(のうがいしょう)」といいます。

原因は、交通事故が最も多く、次いで労働災害、不慮の事故、スポーツ時の障害などさまざまで、実際、青壮年層の死亡の主な原因のひとつとなっています。

加わった力が軽ければ、障害も軽くてすみますが、大きくなると、死にいたるような重傷となります。
症状は、脳の障害の程度によって変わります。軽いものでは、外傷を受けた直後に一過性の意識消失や健忘(けんぼう)、頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)といったものです。

健忘というのは、傷を受ける前後のことを思い出すことができない症状を言います。

軽い程度のものは、一般に「脳震とう(のうしんとう)」と呼ばれ、脳自体に出血などの大きな傷はなく、安静にしていればおさまります。

しかし障害が重い場合には、意識が戻らず、脳の組織が壊れてしまったり、出血をともなったりすることがあります。
出血した場合には、その部位や大きさによってさまざまな神経症状が現れます。

高齢者の場合、「慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)」といって、軽い頭部の外傷後に2〜3か月してから脳の表面に血液がかたまり、麻痺や痴呆(認知症)(ちほう[にんちしょう])などの症状が現れることがあります。
高齢者の場合、外傷が小さくて、いつそれを負ったのか覚えていないこともあり、そのため周りの人が注意をしてあげることが大切です。




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