正常圧水頭症

痴呆(認知症)の原因は定かではありませんが、ある疾患の二次的な症状として痴呆(認知症)の症状が出てくることがあります。

たとえば、脳腫瘍(のうしゅよう)や慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)、正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)がそうです。

正常圧水頭症

正常圧水頭症というのは、脳髄液(のうずいえき)の吸収障害、流通障害などによって脳室内圧(のうしつないあつ)が高くなり、さまざまな症状を呈するものです。

水頭症には、乳幼児期にみられる先天性水頭症(せんてんせいすいとうしょう)と、その後に起こる若年者水頭症(じゃくねんしゃすいとうしょう)、さらに初老期に起こる正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)があります。
痴呆(認知症)の症状が二次的に出るのは、この正常圧水頭症の場合がほとんどです。

先天性水頭症の主な原因は、脳の先天性形成異常、炎症や外傷、腫瘍(しゅよう)、くも膜のう胞などがあります。

若年者水頭症の場合は、中脳水道(ちゅうのうすいどう)の狭窄(きょうさく)による場合が最も多いとされます。

そして初老期の正常圧水頭症の場合、多くはくも膜下出血に続いて発症するといわれます。
正常圧水頭症の発病は、おもに50~60歳代で、痴呆(認知症)や歩行障害、尿失禁などの症状が出ます。

治療は、正常圧水頭症の場合、脳室―腹腔、または脳室―心房をむすび、脳脊髄液の流れる道をつくる手術を行い、これを「水頭症のシャトン術(髄液短絡術)」と言います。

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