健忘性障害
最近、問題視されている、痴呆(認知症)(ちほう[にんちしょう])ですが、痴呆(認知症)とよく似た症状を示すものに「健忘性障害(けんぼうせいしょうがい)」があります。
精神疾患の診断バイブルといわれるアメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)では、健忘症の3つのタイプを定義しています。[参照:『DSM-4精神疾患の分類と診断の手引き新訂版』医学書院]
1.「(一般疾患を示して)による健忘性障害」
2.物質誘発性持続性健忘性障害
3.特定不能の健忘性障害
このうち、「(一般疾患を示して)による健忘性障害」は次のように定義されます:
1.新しい情報を学習する能力の障害または以前に学習した情報を想起できないことにより明らかにされる記憶障害の出現
2.記憶の障害は社会的または職業的能力の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準からの著しい低下を示す。
3.記憶の障害はせん妄または痴呆(認知症)の経過中にのみ現れるものではない。
4.病歴、身体診察、臨床検査所見から、その障害が一般身体疾患(頭部外傷を含む)の直接的な生理学的結果であるという証拠がある。
さらに、以下の場合「一過性」、「慢性」として該当する場合は特記されます:
一過性
記憶障害の持続が1か月以内の場合、回復を待つことなく最初の1か月以内に診断が下される場合は、「暫定」という用語を付加してもよい。
慢性
記憶障害は1カ月を超えて持続する場合。
このように健忘性障害は、痴呆(認知症)のなかの特に記憶障害と症状が似通っていると考えられています。
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